名工又吉康美 若手下請の無名時代の名作の一つ 二分解式三線 上物黒木を使用 特殊真壁型三線
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少し前になりますが、修理依頼で持ち込まれた御三線です。修理後暫くは店頭に飾られていましたが、ご縁あってこちらで預かる運びとなりました。ご紹介できる事を大変嬉しく思っております。四つ割黒木使用。野面中央部から二つに二分化することが可能な分解式三線。制作には2年以上を要した。この三線は昭和後期頃に、ある三線店の依頼の下請業務として、それでいて誠に丹精込めて製作し納められた作品です。何故ここまで分かるのかと言うと、直接又吉さんから伺い、その当時の作品を見せていただいたことがあったので、この作品を見て直ぐにそれと分かることが出来ました。非常にレアな作品です。良くこの年代まで保管できたものだなと感心いたしております。本作品は全体的に依頼主の三線屋の好みに合わせて形作られていますが、ある一つの箇所に又吉さんの拘りと好みが取り入れられています。それが鳩胸です。この鳩胸は盛島開鐘の造形に寄せて打ち込まれています。塗りは今は亡き湖城氏による透明漆の薄塗り仕上げ。全体のきめ細かな造形は勿論ですが、野面中央の分解部分の精妙な造りに我々はただただ驚かされるものです。分解式ということで、後々捻ってしまってはジョイント部の噛み合わせが困難になってしまうため、特に時間と技術と、良質な材が必要不可欠です。その為シラタがほぼ入っていない堅木の四つ割黒木(フィリピン産と思われる)のウジラミが使用されています。制作されてから役四〇年ほど経過していますが、捻りなし正常。分解も狂いなく動作するのですから驚くべきことです。ジョイント部に記されたマジックの数字は、雄と雌、どちらか間違いがないようメモされた数字になります。胴巻もわざわざ一枚だったものを分解して、王朝時代の片方ずつの仕様にしているのも拘りがあってユニークです。胴も古いものですが、蛇皮は念のため裏側から補強しておきました。鳴りも優しく中音域で心地よさがあります。年代物のため古傷など使用感が見られ、塗りも所々曇りがかった箇所もありますが、これもまた歴史の一つです。現状の雰囲気や作風は塗り替えしてしまうと失われてしまうため、維持されることを強くお勧めいたします。なによりも、現状で問題なく演奏を楽しむことができるのですから。セミハードケースが付属いたします。拘りのレア三線をお探しの方必見!是非ご検討下さい。どうぞ宜しくお願いいたします。
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レビュー
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